AIで乗り合いタクシー効率運行 NTTドコモ開発、鹿児島で実証運行 - 産経ニュース

AIで乗り合いタクシー効率運行 NTTドコモ開発、鹿児島で実証運行

NTTドコモが開発した効率運行システムの実証運行
 NTTドコモが、人工知能(AI)を使ってバスなどを効率運行するシステムを開発した。利用者の乗降希望時間や場所などに応じ、最適な運行時間や経路を選ぶ。鹿児島県肝付町で今月から乗り合いタクシーの実証運行を始めており、好評であれば年内の本格導入も検討している。ドコモは高齢者が多い他の地域でも需要があるとみている。
 システムは、ドコモと大学発ベンチャーの未来シェア(北海道函館市)が、共同開発した。利用者が希望する乗降地などをスマートフォンのアプリで入力すると、AIが最適な経路や効率的な車の配置を選定する。
 肝付町で1日に始まった実証運行は、地元タクシー会社の車両2台を使う。利用者がスマホに入力すると、車両の到着予定時間が表示される。今回は電話でも予約できるようにした。
 ドコモは福島県などで実証実験してきたが、全国初の実証運行は肝付町からの呼び掛けで実現した。バス路線網が町内に行き届いていないのが現状で、永野和行町長は「運転免許を自主返納した高齢者らが、気軽に病院や買い物に行けるようにしたかった。町を活性化し、若者の定住者増加にもつなげたい」と話した。
 町役場や郵便局など主要14カ所のほか、事前に電話やアプリを通じて申し込んだ住民約150人の自宅を地点登録した。実証運行中は乗車1回につき200円(小学生は100円)を徴収する。
 NTTドコモの河村学鹿児島支店長は「地域の公共交通網が縮小していく一方、高齢者らの需要が高まるミスマッチを解消したい」と語った。
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【用語解説】AIと交通効率化
 人工知能(AI)などによる高度な情報処理により、交通機関を効率的に運用する取り組みが広がっている。乗客の行動を分析して最小限の車両で路線を担ったり、運行本数を調整したりできる。乗り合いタクシーなどの場合は、乗車希望者からの入力情報を即座に処理。最適な運行時間やルートを割り出し、利用者の待ち時間が少なくなるほか、運営者の負担軽減といった利点があるとされる。