ドローンで苗木運搬 岩手県が実証実験 - 産経ニュース

ドローンで苗木運搬 岩手県が実証実験

 傾斜地の造林現場まで苗木を小型無人機ドローンで運搬する県内初の実証実験が23日、紫波町の山林で行われた。現場は最大斜度が36度で全長120メートル(高低差30メートル)。これまで1人が持ち運んでいた重さ7キロの苗木(カラマツ60本)をドローンが持ち上げ、人なら4分40秒かかるところを1分7秒で運び上げ、有効性を証明した。
 実験では運搬を人からドローンに置き換えることで、高齢化が進む林業労働者の負担軽減や作業効率化を図れるかを探る。県内の国有林は39万ヘクタール、民有林は78万ヘクタール。北海道に次ぐ面積でほとんど傾斜地にある。
 県内には伐採時期を迎えた戦後間もない造林地が多く伐採後の再造林が課題。実験は県盛岡広域振興局林業振興課が開いたドローン活用実証研修会の中で実現、国内でも和歌山、宮崎両県に続き3例目という。
 使われたドローンは農薬を10リットル散布できる大型機種。植え付けを容易にするため根に筒状の土を付着させた重い苗を軽々運んだ能力に盛岡広域森林組合の後藤俊一森林整備課長は「効率化に有効」と話した。ただ、この機種は1機240万円。コストが課題で、真島芳明林業振興課長は「有効性は確認できた。今後は費用対効果を検証し実用化につなげたい」とした。