聖光、17安打で圧勝

高校野球福島大会
【聖光学院ー福島商】12年連続の優勝を決め、喜びを爆発させる聖光学院ナイン=22日午後、いわきグリーンスタジアム(内田優作撮影)

 第100回全国高校野球選手権の福島、青森、岩手の3大会で22日、決勝戦が行われ、福島は聖光学院が12年連続15度目、青森は八戸学院光星が2年ぶり9度目、岩手は花巻東が3年ぶり9度目の出場を決めた。

 福島大会決勝は聖光学院が2本塁打を含む17安打で福島商を15-2と圧倒、夏の甲子園で戦後最長の連続出場記録を12に伸ばした。

 青森大会決勝では八戸学院光星が序盤、中盤と効果的に得点を重ね、終盤、追い上げる弘前学院聖愛を6-4で振り切った。

 岩手大会決勝は終盤まで息づまる攻防となったが、花巻東が最終回に2点を奪い逆転、4-3で盛岡大付の3連覇を阻止した。

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 聖光学院が序盤から得点を重ねて流れをつかみ、終盤の大量得点で試合を決めた。

 聖光学院は初回、連投の疲れで制球が定まらない福島商の先発・大内から2四球と3安打で3点を先制。三回に須田の本塁打で加点、四回も四死球に長打を絡め2点を加えた。

 一方、福島商も聖光学院の先発左腕・高坂を攻め、初回に2安打で1点、三回にも二塁打2本で1点をあげ追い上げた。しかし四回からマウンドに上がった聖光学院のエース衛藤の前に1安打と沈黙。逆に六回から大内を救援した福島商リリーフ陣が聖光打線につかまり終盤、五味の本塁打など長短打11本を浴び9失点。打撃戦が予想されたが大量点差で悲願を逃した。

 【いわきグリーンスタジアム】

 ▽決勝

 聖光学院  301 200 612-15

 福島商業  101 000 000-2

 (聖)高坂、衛藤-大松

 (福)大内、阿部、大河内、渡辺

 直-鈴木

 ▽本塁打=須田、五味(聖)▽三塁打=横堀、大松、矢吹(聖)▽二塁打=須田、星、五味 (聖)、関根、渡辺烈(福)

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 ■聖光学院・須田優真選手 けが乗り越えリベンジに闘志

 「打撃力の聖光」で中軸として引っ張り全国進出への原動力となった。決勝でも三回に本塁打を決め球場を沸かせたが、「しっかり対応できた」と浮足立つことなく冷静に振り返った。

 ただ、ここまでの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。昨年春に左膝を負傷、昨年夏の甲子園出場はかなわず、冬には右肘も故障、なんとか乗り越え出場した春のセンバツでは東海大相模に3-12と惨敗した。甲子園切符を手にした今、「悔しい思いをしたが、同じ場所でリベンジできるのはうれしい」と闘志を燃やす。

 春以降、「全球対応」の練習を積み重ねた。去年の同じ時期にあった、変化球への苦手意識も今はない。

 試合を前に、控えメンバーから「スタンドには俺たちがいる」と手紙をもらった。「全員で戦おうと思った」。チームへの思いを胸に全国へ挑む。(内田優作)