【高校野球岩手大会】花巻東、執念の逆転劇 - 産経ニュース

【高校野球岩手大会】花巻東、執念の逆転劇

【花巻東-盛岡大付】逆転劇で3年ぶりの優勝を果たし歓喜する花巻東の選手たち=盛岡市の岩手県営野球場(土樋靖人撮影)
 第100回全国高校野球選手権の福島、青森、岩手の3大会で22日、決勝戦が行われ、福島は聖光学院が12年連続15度目、青森は八戸学院光星が2年ぶり9度目、岩手は花巻東が3年ぶり9度目の出場を決めた。
 福島大会決勝は聖光学院が2本塁打を含む17安打で福島商を15-2と圧倒、夏の甲子園で戦後最長の連続出場記録を12に伸ばした。
 青森大会決勝では八戸学院光星が序盤、中盤と効果的に得点を重ね、終盤、追い上げる弘前学院聖愛を6-4で振り切った。
 岩手大会決勝は終盤まで息づまる攻防となったが、花巻東が最終回に2点を奪い逆転、4-3で盛岡大付の3連覇を阻止した。
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 花巻東が最終回の逆転劇で、3連覇を狙った盛岡大付に競り勝った。
 先手を取ったのは盛岡大付。二回1死二、三塁から佐々木大樹の中前打で2点を先取した。選抜ベスト8の花巻東は四回1死二、三塁から佐藤千の右前打で1点を返し、六回2死二塁から代打で登場した菅原主将の左前打で同点とした。
 再び1点リードを許して迎えた九回、代打・小松平の四球と谷の幸運な2塁打などで1死二、三塁とし、相手投手の暴投で同点、3番・田中の遊ゴロが送球ミスを誘って逆転した。
 花巻東の佐々木洋監督が「とにかく信じられない」と振り返った逆転劇、盛岡大付の関口清治監督は「最後は執念の差が出た」と口を真一文字に引き結んだ。
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 【岩手県営野球場】
 ▽決勝
 花巻東   000 101 002-4
 盛岡大付  020 000 100-3
 (花)伊藤、西舘、伊藤-佐藤千、瀬戸
 (盛)阿部、松本-伊藤
 ▽二塁打=阿部、谷(花)、阿部(盛)
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 ■花巻東・伊藤翼投手 「ゴロ打たせ流れつくる」
 逆転して迎えた九回裏のマウンド。「絶対抑える」と強い気持ちで立った。2死から走者を出したが、代打の左打者を外角シュートで二ゴロに打ち取り、チームを勝利に導いた。
 前日からの連投で「少し疲れていた」。二回には、盛岡大付の1番打者に投じた6球目、高めに浮いたチェンジアップを打たれ、2点を先制された。「四球が多く、苦しかった」。だが粘りの投球で追加点を与えなかった。「淡々と投げるのが持ち味。よく頑張った」と佐々木洋監督。
 六~八回は西舘勇陽(2年)にマウンドを譲ったものの、再登板で期待に応えた。普段は感情を表に出さない。優勝の瞬間、あふれた涙は「まだ仲間と野球ができると思った」から。
 今春に続いての甲子園。頂点を目指し「内野ゴロを打たせ、流れをつくる。一戦一戦力を注ぐ」と闘志を燃やした。(土樋靖人)