熊本の湖の底に微細プラ粒子 海以外も汚染広がる - 産経ニュース

熊本の湖の底に微細プラ粒子 海以外も汚染広がる

江津湖で確認されたマイクロプラスチック(熊本大提供)
 熊本市にある湖の底に、世界的に汚染が問題になっているプラスチックの微粒子「マイクロプラスチック」が蓄積していることを、熊本大の研究グループが突き止めた。海だけでなく、まだ研究が進んでいない国内の淡水域にも汚染が広がっていることを示す。
 子供が使うポリプロピレン製のスコップが発生源の一つらしい、との実験結果もまとまった。グループは「マイクロプラスチックを出さないような遊具の開発が望ましい」としている。
 熊本大の中田晴彦准教授と大学院生の恵良要一さんらは、熊本市内の江津湖の15地点で底泥を採取し、マイクロプラスチックの量を調べた。
 14地点から粒子が検出され、最も多い場所は泥1キロ当たり2091個が見つかった。中国の淡水湖の調査結果より1~2桁多く、ドイツのライン川やマイン川の底泥とほぼ同レベルで、世界的に見てもかなり多かった。最も少ない場所は同124個だった。
 周辺では子供が砂遊びを楽しんでいる。おもちゃのスコップで、江津湖の砂を最大30分間かき回す実験をした。すると、砂の中から多くのマイクロプラスチックが確認された。湖の底泥から見つかったのと形がよく似たものもあったという。
 マイクロプラスチックは、大きさ5ミリ以下の微細なプラスチックで、ごみとして海に流れ込んだ包装容器などが、壊れて細かくなったものが多い。東京農工大の調査では、東京湾で採取したカタクチイワシ、東京湾や沖縄の二枚貝などに蓄積していることが分かっている。環境中の有害化学物質を吸着する性質があり、誤飲した鳥や魚などへの影響も懸念される。
 国内の淡水域は、琵琶湖の水や泥からマイクロプラスチックの検出が報告されているが、調査データが少ない。