石牟礼さんを追悼、思い出や作品語る 熊本でシンポ - 産経ニュース

石牟礼さんを追悼、思い出や作品語る 熊本でシンポ

 水俣病を題材にした著作で知られ、2月に90歳で亡くなった作家、石牟礼道子さん原作の新作能「沖宮」をめぐり、熊本市でこのほど、追悼シンポジウムが開かれた。生前にゆかりのあった人が登壇し、石牟礼さんとの思い出や、遺作となった作品を語り合った。
 沖宮は、石牟礼さんが育った熊本県天草地域を舞台に、干魃(かんばつ)に苦しむ村人たちが、いけにえとして少女を竜神へささげる物語。作家活動を支えた日本近代史家の渡辺京二さん(87)は「水俣病患者と一緒に闘争してきた道子さんは、国や原因企業チッソに訴えを聞いてもらえず、患者や自身が『見捨てられた』と考えるようになった。作品の中で人柱になった少女を、自分自身に重ねている」との見方を述べた。
 沖宮は10~11月、熊本市と京都市、東京都で上演する。