奄美の希少動物を守れ 「ノネコ」わな設置で世界遺産へ環境整備

 

 環境省は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向けた環境保全策として、希少な野生動物を食べてしまい問題となっている「ノネコ」を捕まえるわなを、鹿児島県・奄美大島に設置した。県の施設で捕獲したノネコを一時収容し、奄美市などが引き取り手を探すが、見つからなければ安楽死させる。

 まず奄美大島の森林約16平方キロメートルで、100カ所に設けた。1年間の捕獲目標は270匹。生息状況を見極めながら、わなの位置を変えていく。

 鹿児島県によると、奄美大島には、捨て猫などが野生化したノネコが600~1200匹生息しているとみられる。環境省や地元自治体は3月、役割分担を明確にしたノネコの管理計画を公表。同省は捕獲を受け持つこととなった。

 奄美・沖縄4島をめぐっては、ユネスコ諮問機関が推薦地の定め方などに疑問を投げ掛け、登録延期を勧告。政府は今年の登録審査を断念し、平成32(2020)年の再挑戦に向けて見直しを進めている。