原爆ドームレンガ、製造元へ 観音寺・讃岐煉瓦「平和教育に役立てたい」 - 産経ニュース

原爆ドームレンガ、製造元へ 観音寺・讃岐煉瓦「平和教育に役立てたい」

 投下された原子爆弾によって破壊され飛散した広島市の産業奨励館(原爆ドーム)の壁面レンガがこのほど、製造元の一つである讃岐煉瓦(香川県観音寺市)に寄贈された。同社への寄贈は平成29年に続き2回目。被爆樹木の苗木も合わせて寄贈された。
 寄贈したのは学生団体「広島大学原爆瓦発送之会」。国内外に原爆瓦を送ったり、被爆証言を聞くなどの活動と研究を進めている。嘉陽礼文会長(40)は「当時のドームには人々の暮らしがあった。レンガを見て、その歴史を知ってもらうとともに、平和の尊さを考える機会になれば」と話した。
 寄贈されたレンガは1点で、29年2月に原爆ドーム近くを流れる元安川から採取した。大きさは縦12センチ、横16センチ、幅8センチほどで、重さは約2キロ。同工場で製造されたことを示す刻印「松葉の菱」が施されている。
 被爆樹木は10本。シダレヤナギの苗で、現存している被爆樹木としては爆心地から最も近い370メートル地点で被爆したものという。苗の一部は、寄贈式後に同社の温泉施設「琴弾回廊」の屋外に植えられた。
 同社の川崎隆三郎社長(56)は「レンガが作られた場所にヤナギが植えられたのはとても意義深い。多くの人に見てもらえるよう展示し、平和教育に役立てたい」と述べた。