白河で戊辰戦争両軍の犠牲者慰霊 萩市長ら出席 - 産経ニュース

白河で戊辰戦争両軍の犠牲者慰霊 萩市長ら出席

 幕末・維新期の戊辰戦争で、会津藩などからなる奥羽越列藩同盟軍と、長州藩などの新政府軍が激しく戦った「白河口の戦い」(1868年)の犠牲者を弔おうと、戦場となった現在の福島県白河市で、両軍ゆかりの山口県萩市や鹿児島市などから首長らが出席し、合同慰霊祭が開かれた。
 戦いでは小峰城をめぐる攻防が約100日間にわたり、1千人以上が亡くなった。
 慰霊祭は戦いから150年になるのを機に、白河市の鈴木和夫市長が呼び掛けて、実現した。
 萩市の藤道健二市長は、両軍の兵が一緒に犠牲者を慰霊した「白河踊り」が山口県に伝わることに触れ「150年前からの縁を大切にし、先人の思いを次世代に伝えたい」とあいさつした。
 参列者は読経が響く中、祭壇の碑に献花して手を合わせた。鹿児島市の森博幸市長は「薩摩兵を供養し続けてくれている。心から感謝したい」と述べた。
 慰霊祭には首長や市民ら約1千人が出席。安倍晋三首相が「白河は(両軍の)恩讐を超え、融和をもたらした」とするビデオメッセージを寄せた。
 白河市内では、数多くある両軍の犠牲者の墓や慰霊碑を、地元の住民が弔い続けている。
 白河会津戊辰戦死墓管理会の加藤正信会長(67)は「両軍にとって、国を思い、国のために戦ったことは同じ。われわれにとって官軍も賊軍もない」と強調した。
 萩市の医師で、「長州と会津の友好を考える会」の代表を務める山本貞寿氏(79)は、会津の地元住民との交流を20年以上続ける。山本氏は「一朝一夕に歩み寄りは進まない。時間はかかるかもしれないが、地域レベルの交流を活性にし、できることを続けていきたい」と話した。