松阪署・中納警部補が剣道最高段位八段に 審査挑戦12回、「これが始まり」思い新た

 

 県警松阪署地域課の中納(なかのう)淳警部補(56)が、剣道最高段位の八段に合格した。合格率1%以下の難関で県内では5人目、県警の現役警察官としては8年ぶり3人目となる。中納警部補は「剣道の世界ではこれが始まり。心技体において“正しい剣道”を伝える使命感で気が抜けない」と思いを新たにしている。

 審査会は5月に京都市で行われた。「七段合格後、10年以上修行した年齢46歳以上」という条件を満たす1746人が挑戦。試合形式の立ち会いと形で技術や所作など総合的に審査し、11人が合格した。今回の合格率は0・6%という狭き門だった。

 中納警部補は10歳で剣道を始めた。県立紀南高校では主将を務め、県大会の個人戦で優勝。卒業して県警に入ってからも県代表として国体に2度出場した。松阪市内で小中学生や社会人を週3~5回指導しながら、最高段位を目指して自身も稽古を積み重ね、連日のように竹刀を握った。

 八段の審査には平成22年から11回挑んだが壁は高かった。諦めかけたこともあったが、県警に入って以来の師匠である範士八段の岡田一義さん(76)や家族、同僚が背中を押してくれた。

 周囲の期待を励みに、ついに最高段位を勝ち取った。これからは自身の鍛錬だけでなく「子供たちが仲間を大切にするよう強い心を育てていきたい」という。