「粘り強く白球追いかける」 高校野球岩手大会開幕

 

 第100回全国高校野球選手権の岩手大会が6日、東北のトップを切って開幕した。4つの連合チームを含む70校66チームが甲子園出場をかけ、盛岡市の県営野球場、花巻球場、金ケ崎町の森山総合公園野球場で熱戦を繰り広げる。決勝は19日の予定。東北では7日に福島、9日に青森、11日に秋田、12日に山形、14日に宮城で大会が開幕する。

 県営野球場で行われた開会式では、大正時代から大会に出場している盛岡一、一関一、盛岡商、遠野、福岡の5校の野球部員が掲げた「ありがとう これからも」という記念の横断幕に続いて、昨夏優勝の盛岡大付を先頭に、各校・チームが入場行進した。

 一関一の五十嵐健人主将(3年)が「戦争や震災などの困難を乗り越えて守り抜かれた高校野球というバトンを受け取った。歴史と情熱が詰まったバトンを次の100回につなぐ。粘り強く白球を追いかける姿で岩手を元気にする高校野球の力を伝える」と選手宣誓した。

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 ■楽天・銀次選手が始球式

 岩手大会の開幕試合前の始球式でマウンドに立ったのは東北楽天ゴールデンイーグルスの銀次選手(30)=本名・赤見内銀次、普代村出身、盛岡中央高卒。現役プロ野球選手が高校野球の始球式に登場するのは史上初。銀次選手は「すごく幸せだった。高校生の気分になった」と喜んだ。

 投球はインコースへの直球で見事なストライク。ただ、球速表示は117キロ。「130キロぐらい出るかなと思っていたが、ピッチャーじゃないので」と苦笑した。

 高校3年時の岩手大会決勝では4打数4安打と活躍したが、花巻東に4-3の逆転負け。甲子園にあと一歩届かなかった。球児たちには「一球一球の重さをかみしめながら最後まであきらめず、熱い気持ちで戦って」とエールを送った。

 プロ野球の現役選手としては、同じ楽天の今野龍太投手(23)=宮城県大崎市出身、岩出山高卒=も宮城大会の始球式に出ることになっている。