気球で成層圏到達の魚帰還 郡山のベンチャー、有人飛行目指す - 産経ニュース

気球で成層圏到達の魚帰還 郡山のベンチャー、有人飛行目指す

 ガス気球(風船)を高高度まで飛ばして宇宙の撮影に取り組んでいるベンチャー企業「岩谷技研」(郡山市)は専用の気球で淡水魚を入れた水槽を高度約25キロの成層圏まで打ち上げて、生きたまま帰還させる実験に成功した、と発表した。同社は平成34(2022)年までに人を乗せた成層圏旅行を目指しており、同社の担当者は「有人飛行に向けて重要なデータを得られた」と話した。
 水槽内に取り付けたカメラで撮影した動画には、暗い宇宙と白い雲に覆われた地球との境目を背景に、赤い観賞魚のベタが優雅に泳ぐ姿が写っていたという。同社のホームページで動画から切り取った写真を公開している。
 実験は先月21日に沖縄県宮古島で実施。ヘリウムガスで膨らませたゴム製の気球(直径約7メートル)に気密性の高い頑丈な水槽をつり下げて打ち上げた。約50分で成層圏に到着後、遠隔操作で気球を切り離し、水槽はパラシュートで海上に降りた。
 水槽には気温や気圧、放射線量を計測する機器も搭載。飛行中、水槽内の気温、気圧に大きな変化はなく、魚は今も元気という。