イージス・アショア、「防衛省は追加説明を」 萩市長、強く要望

 
防衛省に追加対応を求めた萩市の藤道健二市長

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」をめぐり、配備候補地となった山口県萩市の藤道健二市長は3日、記者会見で「防衛省のこれまでの説明は、概略にとどまっている。住民の納得が得られるまで、しっかりと説明してほしい」と追加の対応を求めた。

 防衛省は6月、山口県の村岡嗣政知事や藤道氏らに、陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)が配備候補地に挙がったことを伝えた。防衛省中国四国防衛局は同月、配備に適しているかをより詳細に調べる「適地調査」の入札を公告した。8月2日に開札される。

 記者会見で藤道氏は「開札までに、適地調査の具体的な内容と影響について、住民の懸念を解決する必要がある。住民理解を得る前に開札するのは不満だ」と述べた。

 萩市は山口県と連名で、住民の意見も踏まえ、適地調査の内容について、文書で防衛省に質問する。

 市議会も揺れる。3日に閉会した萩市の6月定例議会は、イージス・アショア配備撤回を求める住民団体の請願を不採択にし、調査特別委の設置を求める共産党議員による提案も否決した。ただ、質疑では「国の説明は十分ではない」との意見も出た。

 藤道氏は、産経新聞の取材に「国の防衛政策に、理解はあるつもりだ。それだけに防衛省の対応がもどかしい。説明会でも官僚答弁に終始していた。住民の不安に、もっと分かりやすい言葉で応える努力をすべきだ」と指摘した。

 一方、阿武町の花田憲彦町長は「現時点で計画に賛成できない」との意向を示している。