米原の突風、爪痕深く 倒木・枝折れ140本、被害1000万円以上

 

 米原市で先月29日に発生した竜巻とみられる突風で、同市夫馬の県立森林公園「きゃんせの森」と、隣接する「県立湖北林業圃場(ほじょう)」で樹齢50年以上などの立木計約140本が根こそぎ倒れたり幹や枝が折れたりする被害が出ている。倒木の被害額は1千万円以上になるとみられる。同公園は現在閉鎖中で、再開の見通しは立っていない。

 約3・4ヘクタールの同公園では、コナラ、ケヤキなどの広葉樹やスギ、ヒノキの針葉樹などが倒れ、同圃場(約10ヘクタール)では樹齢50年以上の種苗採集用のアカマツ12本、スギ9本が倒れた。

 被害は南北800メートルの直線上に広がっており、竜巻が南から北へ移動していったことがうかがえる。同公園の関係者は「全く想定外の被害で、早急に倒木を撤去するなど対応したい」と話している。

 一方、市災害対策本部は、4日から他市町の応援を受け、家屋の被害程度を調べる住家被害認定調査を始める。市内では住宅140戸が損壊しており、調査をもとに罹災(りさい)証明書が発行される。

 今回の突風では、米原市内で8人が軽傷を負ったほか、住宅以外では農業用のビニールハウスが2棟全壊、4棟が一部破損したほか、県立伊吹高校では窓ガラスが割れたり部活動用のベンチハウス2棟が吹き飛ばされたりした。

 市は山東庁舎(同市長岡)で、罹災証明書の申請を受け付けている。復旧や支援に関する市民からの問い合わせの電話も、連日のように寄せられている。

 先月18日に県南部で震度5弱を観測した大阪北部地震に続く、今回の突風被害。相次ぐ予測不能な自然災害に、市や県の防災担当者は改めて警戒を強めている。

 三日月大造知事は「こうした事前察知が難しい災害にどう対応していくか。即応できる態勢をつくっていきたい」と述べた。