「動く観光地」新フェリー、岡山-土庄に来春導入 テントや遊具、飲食充実

 

 「乗船すれば、そこは移動する観光地」という新スタイルのフェリーが、岡山市と小豆島(香川県)を結ぶ岡山-土庄航路に導入される。両備フェリー(同市北区)が、来年のゴールデンウイーク前に就役させる予定で、定期航路の新たな活用策として注目を集めそうだ。

 計画では新船は約900トン、全長約60メートル。速力は13ノット(時速24キロ)。座席数は248だが、定員は約500人。搭載車両は乗用車60台、大型車10台。就航にあわせ、同航路で現在運航する2隻のうち「にゅうおりんぴあ」(昭和63年製)は引退する。

 新船のデザインは同市出身の工業デザイナー、水戸岡鋭治さん(70)が担当。短絡航路で千トン程度の客船では「世界でも珍しい豪華キャビン」としてウッドデッキやテントを設置し、滑り台やミニトレインなど遊具も設置。

 また小豆島特産のオリーブ、そうめん流しなどで飲食面も充実させ「海上を移動する観光地」を目指す。

 土庄港前には温泉もある系列のホテルがあり、連携した商品も企画する。

 さらに「レンタサイクルでの島内巡りなど、来年の瀬戸内国際芸術祭もからめた着地型観光も提案したい」と同グループの小嶋光信代表は話している。

 総工費約14億円。小嶋代表は「子供たちから乗船を希望されるような機能を充実させ、クルージングのすばらしさを実感してもらえる船に仕上げたい」と意気込んでいる。