石鎚山、威勢良く「お山開き」 3体のご神像、頂上社に鎮座

 

 “西日本に夏を呼ぶ”といわれる石鎚神社(愛媛県西条市)の伝統行事「お山開き大祭」が1日、石鎚山で始まり、3体のご神像が同神社頂上社に鎮座。10日まで全国から多くの信者や登山客を迎える。

 午前7時頃、1体ずつ白い箱に納められたご神像は、石鎚山7合目の石鎚神社中宮成就社(1450メートル)で信者に担がれ、約310人のお供と威勢良く出発した。

 信者たちは激しい雨にぬれながらも、四国最大規模の自然林の中に続く参道を駆け、西日本最高峰の石鎚山天狗岳(1982メートル)を間近に臨む頂上社に、同11時頃、到達した。

 頂上社直下の断崖絶壁は計約166メートルの鎖が掛けられている。ご神像を担いだ信者は命綱を引っ張り上げられながら駆けるように鎖を上がった。

 同神社で太鼓やホラ貝の音とともにご神像を見送った武智正人宮司(56)は「ご神徳の拝受(はいじゅ)をお祈り申し上げます」と真摯(しんし)に話した。

 お山開き大祭期間中、成就社周辺の歴史や自然を随時、ガイドする同神社神職でNPO法人「石鎚森の学校」の曽我部英司事務局長(59)は「江戸時代の初め頃には盛大に執り行われていたお山開き大祭の歴史や、この地で1300年余り受け継がれる山岳修験道、そして貴重な動植物たちも生きている多様な自然などを実感してほしい」と話した。ガイドの申し込みは同法人(電)090・8283・8378。