潜伏キリシタンの世界文化遺産決定に喜びの地元「夢かなった」

 

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を抱える地元の関係者は30日、苦難の中で継承された信仰の価値が世界に認められ、「夢がかなった」と喜びを爆発させた。

 ユネスコの世界遺産委員会の会場となった中東バーレーンでは、長崎県の中村法道知事が決定の瞬間を見守った。中村氏は決定後、記者団に対し「さまざまな曲折を経てきただけに、感慨深い。世界の宝物となったので、大切に次の世代に引き渡したい」と語った。

 長崎県平戸市・生月島の博物館では市民や行政関係者ら約100人が、クラッカーを鳴らしたりくす玉を割ったりして、万歳三唱した。禁教期の信仰形態を今も続ける人々は、代々受け継ぐ祈りの言葉「オラショ」を披露した。独特のリズムで唱え終えると、会場は拍手に包まれた。

 熊本県の蒲島郁夫知事は「心からうれしく思う。天草市とともに資産の適切な保全を図り、遺産登録を最大限に生かし、さらに熊本の魅力を国内外に発信していく」との談話を発表した。