被爆者たちの「広島の家」暮らし紹介 シュモーハウスで写真展示

 

 原爆投下後、米国の平和運動家、フロイド・シュモー氏(1895~2001年)が、住まいを失った広島、長崎の被爆者のために建てた住宅について、ゆかりの人々の初公開の写真を交えて紹介する企画展が、広島市中区江波二本松の「シュモーハウス」(原爆資料館付属展示施設)で開かれている。無料。12月2日まで。

 シュモー氏は原爆投下に心を痛め、昭和24~28年の5年間、日米のボランティアらとともに広島市内4カ所に住宅など15棟計21戸を建てた。

 「広島の家」と呼ばれたこれらの建物は老朽化で徐々に解体され、現在は26年に集会所として建てられたシュモーハウスだけが、展示施設として保存されている。

 企画展では、広島の家を建てた仲間たちの作業時の様子や当時暮らした人々の姿をとらえた写真19枚を紹介。27年頃の正月に江波地区の「広島の家」の前で撮られた家族写真は、移り住んだ家族6人の穏やかな表情が印象的で、戦後の平和な生活ぶりがうかがえる。

 また、30年頃の写真は子供たちの笑顔があふれ、元気な笑い声が響いていた集落の様子が伝わる。

 近くに住む清丸誠さん(83)は「シュモーさんは国境や人種をこえて被爆者のために力を尽くした。知れば知るほどすごい方だと思う」と話していた。