「ものがたり」かなえる特別列車、飛びっきりの笑顔乗せ出発 JR四国沿線では阿波踊りの披露も - 産経ニュース

「ものがたり」かなえる特別列車、飛びっきりの笑顔乗せ出発 JR四国沿線では阿波踊りの披露も

 JR四国は、観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の運行開始1周年を記念して28日、「あなたの『ものがたり』をかなえる」特別列車の運行を実施した。土讃線の香川・多度津と徳島・大歩危駅間を往復した。
 特別列車による「ものがたり」は、38件の応募の中から、香川県観音寺市豊浜町の石川裕子さん(55)の「笑顔が見たくて」を当選作品とした。
 石川さんは10年間、地域活性化のためのボランティア活動を行っており、高齢化が進む中で、どうすれば高齢者らの笑顔を見ることができるのかを模索していた。以前、鉄道の旅で心が洗われるような体験をしたことから、今回の応募に挑戦したという。
 特別列車には、石川さんが担当する地域の人ら49人が乗車した。最高齢は89歳、平均年齢72歳。65歳以下のボランティア8人と高齢ながらボランティアとして活動している12人も参加した。
 参加者らは座席に着くと、列車のアテンダントから贈られた手書きのメッセージカードを読み、記念撮影や食事、車窓からの景色を楽しんでいた。
 道中、さまざまなサプライズ企画も登場。琴平駅では金刀比羅宮が提供し、同社の半井真司社長が祈祷(きとう)してもらった「幸福の黄色いお守り」が参加者全員に配られ、阿波池田駅では阿波踊りが披露された。阿波川口駅ではタヌキにふんした地元の小学生がプレゼントを贈り、沿線からは多くの人が手を振って歓迎した。
 石川さんは「高齢者だけでなく、日頃からボランティアを頑張ってくれている人もねぎらいたいと思っていた。みんなの飛びっきりの笑顔を見ることができて感激している。JR四国に感謝したい」と話した。参加者した長谷川輝子さん(77)は「仲間たちとこんなに素晴らしい旅ができてうれしい。みんな子供に返ったように楽しんでいた」と満足そうだった。