大黒屋光太夫の自筆扇を初公開 鈴鹿の記念館で企画展 - 産経ニュース

大黒屋光太夫の自筆扇を初公開 鈴鹿の記念館で企画展

 江戸時代、ロシアに漂流し、帰国後はロシアや西洋文化の見聞を伝えた伊勢白子(現・鈴鹿市白子)出身の船頭、大黒屋光太夫(1751~1828年)の企画展(鈴鹿市主催)が、同市若松中の大黒屋光太夫記念館で始まった。初公開の自筆の署名などが入った扇子や映画の衣装など約45点が並ぶ。10月14日まで。
 光太夫は白子から江戸へ向かう途中で遭難し、ロシア領のアムチトカ島に漂着。ロシア帝国の女帝、エカチェリーナ2世への謁見などを経て10年かけて帰国し、異文化体験者として蘭学者らに影響を与えた。
 同展は夏休みを前に子供たちに郷土の偉人を知ってもらおうと企画され、説明文には新たにルビを付けた。ロシア語で「李白 一斗詩百篇」と書かれた初公開の扇子には「勢州産 光太夫書 六十七翁」と日本語の署名が読み取れる。明治時代の児童書「日本漂流譚(たん)」や映画「おろしや国酔夢譚(こくすいむたん)」の衣装なども展示され、同館は「子供も大人も楽しめる内容」と話す。
 入場無料。問い合わせは同館(電)059・385・3797。