初夏告げる満濃池「ゆる抜き」 田植え本格化 - 産経ニュース

初夏告げる満濃池「ゆる抜き」 田植え本格化

 弘法大師・空海が改修したと伝わる国内最大級のため池、満濃池(香川県まんのう町)で15日、水田用に大量の水を流す「ゆる抜き」が行われた。長年続く初夏の風物詩で、讃岐地方は今後、田植えが本格化する。
 正午ごろに水門が開放されると、水が勢いよく噴き出す様子に見物客から歓声が上がった。高松市から来た主婦、橋本さおりさん(44)は「迫力が思った以上にすごかった」と話した。
 「ゆる」はかつて池の取水口をふさいでいた巨大な木製の栓で、大正時代の初めまでは地元の男性が大人数で抜いていた。今は水門を電動で開閉する。
 最大で毎秒5トンの水が放流され、同県丸亀市や善通寺市など2市3町の水田計約3千ヘクタールに届けられる。10月初めごろまで水門を開け、天候や稲の生育を見ながら水量を調節する。