北海道神宮で「海道東征」を和太鼓で奉納演奏 緑の中響き渡る - 産経ニュース

北海道神宮で「海道東征」を和太鼓で奉納演奏 緑の中響き渡る

和太鼓で「海道東征」が北海道神宮で奉納演奏された=14日、札幌市(杉浦美香撮影)
和太鼓で「海道東征」が北海道神宮で奉納演奏された=14日、札幌市(杉浦美香撮影)
 戦後の軍国主義批判のため封印されていた交声曲(カンタータ)「海道東征」が14日、札幌市の北海道神宮の例祭(札幌まつり、16日)を前に和太鼓で演奏され、迫力のある太鼓の音が緑のなかにこだました。
 演奏したのは中学生、小学生を含む「タヲ札幌太皷道場」(主宰・中田裕子)のメンバー14人。
 この曲は昭和15年、皇紀2600年を祝賀する奉祝曲として詩人の北原白秋が日本神話に題材に作詩、「海ゆかば」や慶応義塾の塾歌で知られる作曲家、信時潔(のぶとき・きよし)が作曲した名曲。しかし、その出自や歌詞から敗戦後、封印され演奏されてこなかった。大阪で産経新聞主催で復活公演され以来、少しずつ回数を重ねている。札幌市では、来年9月4日、札幌交響楽団で演奏される予定。       今年5月に、北海道神宮がこの曲を中田さんに紹介したところ、感動した中田さんが第1章「高千穂」を和太鼓用にアレンジ、練習を重ねてきた。
 この日、神宮の境内の土俵にしつられた舞台に14人が並ぶと、約200人の観客から大きな拍手。リコーダーと中田さんの歌と息のあった太鼓の音が、緑あふれる境内に響き渡った。
 北海道神宮の禰宜(ねぎ)の角田秀昭さんは「この曲が和太鼓で演奏されるのは全国でも初めてではないか。日本人の精神がこの曲を通じ、北海道の地に広がってほしい」と話していた。
 中田さんは「子どもたちがこの曲を気に入って、練習に励んでくれた。神様を思って演奏できた」と語っていた。