水揚げ水車の音、今年も心地よく 岡山の津山・中島地区で稼働 - 産経ニュース

水揚げ水車の音、今年も心地よく 岡山の津山・中島地区で稼働

 「ゴボッゴボッ、バッシャーン」-。心地良い水の音を響かせながら、津山市中島地区の田園で、昔ながらの水揚げ水車が回り始めた。田植え時期に合わせて水路の水をくみ上げ、田んぼを潤していく水車は、収穫期を前にした8月末まで稼働を続ける。
 水車は地元の農業、坂本藤四郎さん(83)手作りによるもので、60年以上前から作り始め、ほぼ6年ごとに新調しているという。
 自宅横の農業用水路に設置された2基の水車は、直径約180センチ。水に強いマツの木で作られた水車に取り付けられた8本のパイプが、回転する水車とともに水をくみ上げ、田んぼに流し込んでいる。
 昭和30年代までは、水揚げ水車が主流だった同地区も、電動ポンプに姿を変えていき、今では坂本さんの2基のみ。近所の会社員、明石和成さん(50)は「子供の時から聞いていた心地良い音。『今年も季節が巡ってきたんだな』と感慨深い。いつまでも残していってほしい音と風景ですね」と話した。