福島沖でスズキ漁再開

 
福島県いわき市で水揚げされたスズキ。東京電力福島第1原発事故の影響で中断していた福島県沖のスズキ漁が再開された=1日午前

 いわき市漁協と相馬双葉漁協(相馬市)は1日、東京電力福島第1原発事故の影響で中断していた福島県沖のスズキ漁を再開した。魚種と海域を絞った試験操業の一環で、放射性物質の検査後に出荷する。福島県沖は暖流と寒流がぶつかる好漁場で、水揚げされる魚介類は「常磐もの」として人気が高かった。これで出荷制限されていた主要魚種全ての漁が復活。風評被害に負けず、漁業復興の弾みとしたい考えだ。

 いわき市では未明から早朝にかけ、各漁港から底引き網漁船や釣り船26隻が出漁。スズキの水揚げは2匹だけだったが、漁師の遠藤幸生さん(49)は「まだ小ぶりだけれど、久しぶりに水揚げできて良かった。夏にかけて値が上がるのを期待したい」と話した。

 この日はスズキのほか、キツネメバルとシロメバルも漁が可能に。国は平成24年6月、3魚種の出荷制限を指示。県が数年間検査した結果、全て国の基準値(1キログラム当たり放射性セシウム100ベクレル)を下回ったため、今年4月に出荷制限が解除となった。福島県沖では原発事故後に44魚種が出荷制限の対象となり、現在も7魚種が継続中。