瀬戸内の風景楽しめる 安芸灘とびしま海道 新たな自転車「聖地」に - 産経ニュース

瀬戸内の風景楽しめる 安芸灘とびしま海道 新たな自転車「聖地」に

 広島県呉市と愛媛県今治市を結ぶ「安芸灘とびしま海道」が、瀬戸内ならではの風景を楽しめる新たなサイクリングコースとして注目されている。地元の自治体や住民は、海外からの人気も高い瀬戸内しまなみ海道(広島県尾道市-今治市)に続くサイクリストの聖地にしようと意気込む。
 とびしま海道は呉市と今治市の岡村島までの7島を橋で結ぶ片道約30キロで、平成20年に全線が開通した。海岸線に近く、潮風を浴びながら走れる他、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された御手洗地区(呉市)などレトロな風景も楽しめる。橋を除けば高低差が少なく、信号は1カ所だけで、自転車が走りやすい道になっている。
 沿線の下蒲刈島(呉市)に住む高島俊思さん(44)は昨年8月、とびしま海道で初となるレンタサイクルを始めた。「しまなみ海道のように人が来れば地域が元気になる。自転車が起爆剤になれば良い」と話す。
 当初9台で始めたレンタサイクルは、首都圏や関西などから来る観光客を中心に、1カ月に約90人が利用するまでに成長。夏のハイシーズンに向けて新たに15台を導入した。5年以内に200台に増やすことが目標だ。
 高まる自転車熱を受け、広島県はサイクリングロードや公衆トイレを示す案内標識を増設。呉市も今年4月に室内に自転車を保管できる宿泊施設をオープンした。韓国や台湾の旅行会社からの問い合わせも増えている。
 呉市観光振興課の担当者は「知名度はまだまだだが、魅力はしまなみ海道に負けてない。多くのサイクリストに良さを知ってほしい」と話した。