郷土が生んだ政治家の足跡 26日から木堂記念館で「噫 犬養首相」上映

 

 岡山出身の元首相で五・一五事件で殺害された、犬養毅(1855-1932年)を顕彰する岡山市北区川入の「犬養木堂記念館」は26日から、35ミリのニュース映画フィルム「噫(ああ) 犬養首相」を上映する。在職時の犬養を紹介する貴重な映像で公開は6月24日まで。

 同館では毎年、命日の時期に合わせ、犬養の遺品などで「一品展」を開催。「噫-」は33回目となる今回のメインで、犬養が凶弾に倒れた昭和7年に松竹キネマ(現松竹)が制作。組閣祝賀会や海軍航空隊の視察、家族と過ごす一コマ、首相官邸で営まれた盛大な葬儀の様子など、犬養に関する6分間の映像(無声)が記録されている。

 フィルムは平成28年、元首相のひ孫にあたる犬養家の現当主から寄贈され、同館でデジタル化した。開催期間中は常時上映され、当時の新聞記事など関連資料6点も展示する。

 書家として「木堂」とも名乗った犬養は、五・一五事件で青年将校らに襲撃された際、「話せば分かる」と最後まで説得しようとした姿勢で知られる。

 同館の石川由希学芸員は「相互理解を求めて相手と正面から向き合おうとする犬養の政治姿勢や、私人としての人物像にも触れてほしい」と話している。問い合わせは同館(電)086・292・1820。