「重い罪受けてほしい」 塩中毒死初公判 女児の両親会見 岩手

 

 盛岡市の認可外保育施設で下坂彩心(あこ)ちゃん=当時(1)=が塩化ナトリウム中毒で死亡した事件で22日、盛岡地裁で開かれた初公判。業務上過失致死罪に問われた元施設経営者の吉田直子被告(34)は黒のスーツ姿で出廷し起訴内容を認めた。彩心ちゃんの両親は閉廷後の会見で、「娘に与えられた塩はあり得ない量。危害を加えようとしたのは間違いない」と憤りを露わにした。

 公判で検察側は吉田被告が乳幼児用飲料に食塩を溶かし、彩心ちゃんに飲ませたと指摘。彩心ちゃんの胃の中が荒れて出血があり、高濃度の食塩水が与えられたと推定できるとの司法解剖の所見も示した。

 彩心ちゃんが多量の塩を摂取させられたことに、父の亘さん(28)は「こんな量を与えていたのかとびっくりした」と心情を吐露、吉田被告側から謝罪文を渡したいと伝えられたが、受け取りを拒否したと話した。母親は「重い罪を受けてほしい。真実が分かればいい」と訴えた。

 両親の代理人弁護士は「証拠調べで残酷な行為だったことが分かった」と話した。吉田被告に子供がいることが公判で明かされたことに、「自分の子供にこんなことができるのか。不合理だ」と訴えた。その上で、「塩の濃さからも虐待。傷害致死で立件されるべきだった」と改めて主張、「(今月31日に始まる民事訴訟で)より真実に近づけたい」と話した。