山陰合銀財団の私塾「尚風館」に3期生入校 3年ぶり、将来見すえ人材育成 島根 - 産経ニュース

山陰合銀財団の私塾「尚風館」に3期生入校 3年ぶり、将来見すえ人材育成 島根

 将来を見すえ、大局に立って決断・行動し、自分の意見を堂々と主張する-。そんな人材の育成を目指す私塾「尚風館(しょうふうかん)」が、3年ぶりの入校式を迎えた。主宰するのは山陰合同銀行(松江市)の財団。異なる学年の仲間たちが長期間、学校では教わらない内容やできないことを一緒に体験し、学んでいくという独特のスタイルで、山陰地方の小学4~6年生18人が第3期生として6年以上にわたる学びのスタートを切った。
 尚風館は、「ごうぎん島根文化振興財団」が平成24年9月に設立。初等課程=3年間▽中等課程=3年間▽高等課程=社会人になるまで-の3段階にわたって青少年の育成を手がける、長期一貫教育の私塾だ。
 教育の内容は、礼儀作法をはじめ論語、郷土や日本の偉人の学習、地元の自然や文化に触れる宿泊研修、古事記の舞台を訪れるフィールドワーク、外国人講師による英語でのコミュニケーション訓練など盛りだくさん。高等課程では、海外留学の支援なども行う。
 特徴は、学年による輪切りではなく、異なる3学年の子供たちが1つのグループとなり、各課程を一緒に学んでいくスタイル。「年齢の違う先輩や後輩の考え方を聞いたり、意見を交わしたりする経験は、必ずプラスになる」と尚風館校長の有馬毅一郎・島根大名誉教授が話す。
 3期生の入校式は今年4月15日、松江市の松江歴史館で行われた。出席した子供たちに、同財団の久保田一朗理事長は「学校ではできないことを体験し、自ら学んでほしい。そして自分で意見を言える青年になってほしい」と呼びかけた。受講生の小学6年、羽柴莉央さん(11)=松江市=は「茶道などを体験してみたい」と話していた。
 1期生は平成24年度に20人が入校し、10人が今年度初めて高等課程に進んだ。2期生は27年度に18人が入校し、今年度14人が中等課程に移行。同財団も手探りで尚風館の運営に当たっており、「受講生の成長に従って教育内容を変えながら長期的な人材育成を目指したい」としている。