世界自然遺産登録を目指す奄美の日本画家がユネスコ所在地パリで作品展 - 産経ニュース

世界自然遺産登録を目指す奄美の日本画家がユネスコ所在地パリで作品展

田中一村の作品「榕樹に虎みゝづく」(田中一村記念美術館提供)
 奄美の自然を色鮮やかに描いた日本画家・田中一村の作品が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の本部があるパリで7月から展示される。
 田中一村は明治41(1908)年、栃木県生まれ。50歳の時に奄美大島へ移住した。特産の絹織物「大島紬」の染色工をしながら描き続け、昭和52年に69歳で亡くなった。没後にテレビ番組が取り上げたのを機に、孤高の画家として知られるようになった。
 展示は、日本の芸術を紹介するイベントの一つで、パリ中心部のロスチャイルド館で7月14日から8月18日までの予定。奄美大島の海辺や植物を描いた「榕樹に虎みゝづく」や「奄美の鬼ヘゴ」、島へ移り住む前に制作した天井画など約20作品を披露する。初の海外での公開となる。
 奄美は今夏の世界自然遺産登録を目指していたが、ユネスコ諮問機関は登録延期を勧告。先行きが見通せない状況となった。田中一村記念美術館(鹿児島県奄美市)の前野耕一・学芸専門員は「奄美の自然の価値は変わらない。フランスの人々にも関心を持ってほしい」と語った。