ヨシタケコーヒーと名品堪能 安来市加納美術館で「楽しむ会」 - 産経ニュース

ヨシタケコーヒーと名品堪能 安来市加納美術館で「楽しむ会」

 日本のコーヒー文化のパイオニア・三浦義武(1899~1980年)が編み出した独特のコーヒーを味わう催しが、島根県安来市広瀬町の安来市加納美術館で開かれた。
 三浦は、今の同県浜田市三隅町出身。濃厚なネルドリップの抽出方法を編み出し、世界初の缶コーヒー製造も手がけた日本コーヒー界の巨匠の一人で、彼が戦前に東京の百貨店で開催した「コーヒーを楽しむ会」には、多くの著名人や文化人らも足を運んだ。
 現在は「ヨシタケコーヒー」の名でその味が再現され、浜田市の認証を受けた市内の特定店舗が提供。しかし今回は、同美術館で開催中の特別展「名品と出会う」で作品が紹介されている熊谷守一や高畠達四郎らも愛好者だったことにちなみ、同館が今月3日に「安来でヨシタケコーヒーを楽しむ会」を開いた。
 「ヨシタケコーヒー友の会」顧問で認証委員の神英雄館長と、普段は浜田市内でヨシタケコーヒーを提供している大江正・同会事務局長がコーヒーを淹(い)れた。神館長が三浦の半生やヨシタケコーヒーの特徴、淹れ方の注意点などを話すと、訪れた人たちは聞き入りながらコーヒーを味わっていた。ヨシタケコーヒーの人気は高く、用意していた200杯分のコーヒーは早々となくなっていた。
 神館長は「この会でヨシタケコーヒーに興味を持ったら、浜田へも飲みに行ってほしい」と話していた。