焼酎ファン拡大に一役 鹿児島の浜田酒造「伝兵衛蔵」改装オープン  - 産経ニュース

焼酎ファン拡大に一役 鹿児島の浜田酒造「伝兵衛蔵」改装オープン 

リニューアルオープンする焼酎蔵「伝兵衛蔵(薩州浜田屋伝兵衛)」。呼び物だった「蔵見学」なども再開される=鹿児島県いちき串木野市湊町(谷田智恒撮影)
 本格芋焼酎「海童(かいどう)」や「薩摩富士」などで知られる鹿児島県いちき串木野市の焼酎メーカー、浜田酒造(浜田雄一郎社長)の焼酎蔵「薩州浜田屋伝兵衛」(伝兵衛蔵)が29日、リニューアルオープンする。蔵の中では昔ながらの製造道具を展示し、本格焼酎の作り方や歴史をたどる映像が流れるミュージアムが新たにできる。30日までの2日間、開店記念イベント「蔵祭(くらまつり)」も開かれる。
 同社は明治元(1868)年に産声を上げた。創業者の浜田屋伝兵衛が手作りの焼酎を事業化し、時代とともに成長を遂げた。
 伝兵衛蔵は平成13年、創業の地で開業した。鉄骨平屋で広さは約2670平方メートルある。焼酎づくりの現場を間近に見学できる。
 昔ながらの甕(かめ)を使い、鹿児島産のさつまいも(黄金千貫)を黒麹で仕込む。木桶(おけ)の蒸留器なども使い、伝統的な製法にこだわる。
 蔵とは別棟にあるレストランでは飲食も楽しめるとあって、近ごろはインバウンド(訪日旅行)客も増えている。
 今年で創業150周年の節目に当たる記念事業として、1年前から改装工事に入った。
 昨年11月、伝兵衛蔵の近くに、芋焼酎の「赤兎馬(せきとば)」「西郷どんの夢」といった多彩な商品がそろった直売店(鉄骨平屋約280平方メートル)が先行してオープンし、連日、にぎわう。
 伝兵衛蔵では、同社の案内役とめぐる呼び物の「蔵見学」コースが、改装に伴い年明けから中断していたが、29日、再開する。
 同社広告宣伝課の川野修郎係長は「直売店では来場客がより楽しめるよう、焼酎の歴史を学んだ上で試飲ができ、実際に商品に触れ、購入もできる。今後も、焼酎ファンの拡大に努めたい」と語る。
 29日には、午前10時から仕込み蔵やミュージアムの完成を祝うイベントが開かれる。2日間限定の焼酎も販売される。沖縄の創作太鼓といったさまざまなイベントが会場を盛り上げる。 (谷田智恒)