安くておいしいオムライス 洋風定食「自由軒」(山形市)

ろっけんグルメ

 洋食の修業をしようと東京から山形にUターン。父の児玉正三さんが経営していた老舗洋食店「キッチン・エコー」で働いた石山日出夫さん(63)が、洋風定食「自由軒」を開いたのは平成元年。自由な発想で料理を作っていこうと名付けた。店のモットーは「安くておいしいもので(お客さんの)おなかをいっぱいに」だ。

 その一つがオムライス(660円)。スプーンで割って頬張ると、アツアツのオムライスが口の中で踊り始める。

 「熱い-ッ」。でも、すぐに落ち着いてくる。通常はタマネギと鶏肉を炒めるところだが、鶏肉を残す人がいたといい、いろいろ試してみたなかで、ベーコンに行き着いたという。

 試行錯誤の中から生まれた石山さんのオリジナルオムライス。細切りのタマネギとベーコンを熱した鉄製フライパンで、「おいしくなあれ」と“おまじない”をかけながらサラダ油で炒めていく。さらに香りづけのため、マーガリンで炒めた後、硬めのご飯を混ぜ、塩、コショウをここで初めて入れる。最後にケチャップを入れてライスが完成。

 このライスを覆う薄焼き卵は、小さなフライパンで卵1個をとき、薄く焼き上げる。プツプツしてきたらご飯部分を入れて一気に巻いて完成だ。一見簡単だが、石山さんは、「ふわとろ」ではなく、しっかりとした昔ながらの定番オムライスにこだわっている。

 「お客さんからのおいしかったといううれしい言葉は私たちの活力剤。これからもおいしい手作りの洋食をつくっていきます」と石山さんは話す。(柏崎幸三)

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 ▽アクセス 山形市南二番町16の3。JR山形駅から車で10分。(電)023・624・2611

 ▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時半~9時

 ▽定休日 毎週日曜日

 ▽店主お薦めの店 洋風居酒屋「パリ食堂」(山形市旅篭町2の1の3)です。私の実家「キッチン・エコー」の味を受け継ぐ店で、手作りのデミグラスソースがとってもおいしいです