愛知の野犬3匹エキノコックス感染…寄生虫、人体で重い肝機能障害

 

 愛知県は28日、昨年から今年にかけて同県阿久比町などで捕獲した野犬3匹が、人体に入ると重い肝機能障害を引き起こす寄生虫エキノコックスに感染していたと発表した。平成26年に同町で捕獲した1匹でも感染を確認しており、県は周辺で野犬への感染が定着している恐れがあるとして調査を続ける。

 国立感染症研究所によると、エキノコックスは主に北海道に生息するキタキツネに寄生。ふんに含まれる卵が口に入らない限り、人へは感染しない。犬への感染は平成16~28年に北海道、埼玉県、愛知県の計14匹で確認されている。北海道では年間20人ほどの感染が報告されている。

 県生活衛生課によると、阿久比町など知多半島の5市5町で26年から野犬の捕獲調査を開始。昨年4月~今年2月に捕獲した計56匹のうち、3匹のふんからエキノコックスの遺伝子を検出した。1匹は殺処分し、2匹は薬でエキノコックスを駆除した上で動物保護団体などに譲渡した。