倒木直撃「トヨタ2000GT」、道路管理の富山県と和解へ 生産台数わずか337台、3500万円で購入、3カ月後に大破 - 産経ニュース

倒木直撃「トヨタ2000GT」、道路管理の富山県と和解へ 生産台数わずか337台、3500万円で購入、3カ月後に大破

倒木で大破した「トヨタ2000GT」=平成26年6月8日、富山県南砺市(原告側代理人弁護士提供)
 平成26年6月、富山県南砺市の国道156号を走行していたスポーツカー「トヨタ2000GT」が、倒れてきた道路脇のブナの木に直撃されて大破した。自走不可能になった“往年の名車”は、3カ月前に購入したばかり。持ち主の奈良県の男性らが、道路管理を怠ったとして富山県に損害賠償を求めて提訴し、近く和解する見通しだ。
■1億円超す取引も…
 愛知県長久手市のトヨタ博物館によると、2000GTは伸びやかな曲線を使ったデザインと世界記録(当時)をたたき出した高速性能が魅力。
 映画「007」シリーズではボンドカーとして登場し、生産終了から50年近くたつ今も多くのファンがいる。337台しか生産されず、走行可能な2000GTは貴重という。
 男性は28年4月に奈良地裁に提訴し、富山地裁に審理が移された。訴状によると、26年3月に3500万円で購入。6月、直径1・9メートルの木が直撃した。木の内部が腐敗していたなどと指摘し、「県は倒木を予見できた」と主張。男性の他運転していて軽傷を負った別の男性が購入代金など約3900万円を求めた。
 自動車評論家の菰田潔さんによると、2000GTの人気は、戦後、国際的な評価を得られなかった日本車のイメージ払拭に貢献したことにも起因する。愛好者間では1億円以上で取引されたこともあったという。「日本のスポーツカーの先駆けとなった車。失われたのは残念」と話した。
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