両陛下、最後の沖縄ご訪問 「ご苦労さま」遺族の労をねぎらわれ

 
 沖縄平和祈念堂を訪れ、出迎えを受けられる天皇、皇后両陛下=27日午後、沖縄県糸満市

 天皇、皇后両陛下は27日、羽田発の特別機で沖縄県入りされた。同日は国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)で先の大戦の戦没者を慰霊し、遺族に「がんばってこられましたね」「ご苦労さま」などと声をかけられた。

 両陛下の沖縄ご訪問は、皇太子同妃時代を含め11回目。激しい地上戦の舞台となり、戦後も米軍施政下に置かれた沖縄に心を寄せてきた両陛下が強く希望され、今回、再訪が実現した。天皇陛下の譲位が来年4月30日に決まっており、陛下の在位中は最後のご訪問になるとみられる。

 沖縄県入りした両陛下は27日午後、那覇空港から沖縄平和祈念堂(糸満市)へ直行し、ご拝礼。続いて訪れた戦没者墓苑では献花台に白菊の花を手向け、深々と頭を下げられた。

 両陛下は拝礼後、県遺族連合会や県平和祈念財団の役員ら遺族の列に歩み寄り、順番に声をかけられた。先の大戦で父を亡くした平和祈念財団理事、新垣幸子さん(73)に「たくさんの戦没者をお守り下さり大変でしたね。ありがとう」、遺族連合会前会長で家族5人を失った照屋苗子さん(82)には「がんばってこられましたね。これからもよろしく」と労苦をねぎらわれた。

 また、滞在先のホテル(那覇市)に到着した両陛下は、同県の「豆記者」の小中学生らの出迎えを受けられた。両陛下は昭和38年から、沖縄と本土の小中学生が互いの土地で取材する豆記者と、静養先などでご交流。平成に入り、皇太子ご夫妻に引き継がれている。両陛下は「豆記者の旅はどうでしたか」「交流がいつまでも続くといいですね」と励まされたという。

 28日は日本最西端にある与那国島(よなぐにじま)を初めて訪れ、日本最西端の碑などをご視察。29日に帰京される。