秋山真之生誕150年を記念、坂の上の雲ミュージアムでシンポ 愛媛 - 産経ニュース

秋山真之生誕150年を記念、坂の上の雲ミュージアムでシンポ 愛媛

 小説「坂の上の雲」の主人公、秋山真之の生誕150年を記念し、松山市の「坂の上の雲ミュージアム」で、特別展「明治青年 秋山真之」に関するシンポジウムが開かれ、防衛大学の田中宏巳名誉教授、筑波大学の中野目徹教授、松本啓治館長が真之の人物と時代を語り合った。
 海軍兵学校時代に「試験の神さま」といわれた分析力や直感力、「天気晴朗なれども波高し」や「連合艦隊解散之辞」などに象徴される卓越した公文章力、日露戦争の後は第一次大戦、シーメンス事件などが起こり、世界が新たな動乱期に入っていく中、海軍の人事、予算を担う軍務局長を務めたことや、家庭での素顔を振り返った。
 日露戦争後の真之について、田中氏は「第一次世界大戦を視察し、兵器の機械化が進み、戦争が物量戦に転換し、兵も大衆化したことを実感した」と述べた。中野目氏は「日本は国家的目標を失い、大衆とどう向き合うかが課題となった」と時代背景を語り、真之が辛亥革命を起こす孫文を支援したことなどを人物理解のポイントとして指摘した。松本館長は宗教研究に傾倒していった足跡にふれ、「軍人であったが平和を愛した人なのではないか」と述べた。