鍛えた「のど」を披露 松山で「浪曲・虎造節名演会」

 

 「虎造節」で知られる浪曲の巨匠、廣澤虎造(明治37-昭和39年)を顕彰し、伝承しようと、愛好者たちが日頃鍛えたのどを披露する「浪曲・虎造節名演会」が愛媛県松山市の「萬翠荘」で開催され、会場満席の約80人が独特の節回しや啖呵を楽しんだ。

 廣澤虎造は独特のうなりや声色で戦前、戦後に活躍した。「至高の話芸」「語り芸の最高峰」と評価される。名演会は同市の「虎造節保存会」が主催。平成23年から年1回開催されている「虎造節」全国大会の歴代優勝者のうち3人が出演した。曲師の伊丹明さんの力強い三味線に合わせ、同保存会創立名誉会長の八木健さん(78)が新作の「廣澤虎造伝」を、大阪府の広沢虎仁さん(60)が「雷電初土俵」を披露した。

 終演後、同市の40代の男性は「ときにラップのようにも聞こえ、伝統的だけど新鮮。鳥肌が立つほど迫力があった」と感想を話した。