新燃岳噴火1週間 活動長期化か 春の行楽期前に周辺温泉街は風評懸念 - 産経ニュース

新燃岳噴火1週間 活動長期化か 春の行楽期前に周辺温泉街は風評懸念

噴煙を上げる霧島連山・新燃岳=12日午後6時29分、鹿児島県霧島市から
 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(1421メートル)は12日も噴火が相次ぎ、大きな噴石が火口から約1・2キロ先まで飛散した。爆発的噴火が始まってから、13日で1週間。気象庁は、噴火警戒レベル3(入山規制)と火口から半径約4キロの警戒範囲を維持しつつ、噴火活動が長期化する可能性もあるとして注意を呼び掛けている。
 気象庁によると、12日は午後0時45分ごろから断続的に爆発的噴火が発生。他にも空気の振動(空振)を伴う噴火が数回あった。噴煙の高さは一時、火口上3200メートルに。火山灰は北東に流れたとみられる。
 爆発的噴火は6日以降、計40回超を観測。10日の爆発的噴火では、噴煙が高さ4500メートルまで到達。大きな噴石も約1・8キロ先まで飛んだため、火口から半径約3キロとしていた警戒範囲が同4キロへ広がった。
 福岡管区気象台の担当者は「マグマの動きが完全に沈静化するには、まだ時間がかかる。噴火が約8カ月続いた平成23年と同様に、終息まで数カ月かかるのでは」としている。
 一方、麓の鹿児島県霧島市の観光業関係者は、風評による影響に気をもむ。温泉街では営業に支障を来す事態は生じていないが、春の行楽期を前に、宿泊予約のキャンセルも散見される。
 市観光課によると、平成28年3~5月の市内宿泊者数は約22万人だった。市観光協会の新畑幸一事務局長(48)は「噴火の映像をテレビなどで見て心配されるだろうが、宿は通常営業している」と強調した。