岐阜の市民病院に是正勧告 医師の違法残業、過労死ライン「100時間」超える 岐阜労基署

 

 岐阜県羽島市の市立羽島市民病院が時間外労働を可能にするための労使協定(三六協定)の上限を超える違法残業を医師にさせたとして、岐阜労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが2日、病院への取材で分かった。外科の男性医師は昨年1月、103時間の残業をし、1カ月の時間外労働が「過労死ライン」とされる100時間を超えた。

 病院によると、勧告は昨年2月24日付。勧告前の協定では残業時間の上限を月45時間とし、特別条項では年6回まで月85時間を上限とする残業を認めていたが、男性医師は85時間を超える残業があった。病院が昨年2月、医師の勤務時間を労基署に報告して勧告を受けた。

 病院は救急医療に対応するため残業時間が月100時間に近くなることもあるとして、勧告後の昨年4月、特別条項の上限を月100時間とする協定を結び直し、外来診察や当直に入る医師を増員した。「医師不足が課題となっている。さらに人員を増やすよう努力する」と話している。