石綿被害で工場の労働者2人の遺族が国提訴 名古屋地裁

 

 名古屋市でアスベスト(石綿)を扱う業務に従事し、肺がんや悪性胸膜中皮腫を発症して死亡した愛知県の男性2人の遺族が26日、国に1人当たり約1400万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。

 アスベスト被害を巡っては、平成26年の最高裁判決を受け、労働時期などの一定の条件を満たせば国が和解に応じる制度が整備された。今回も和解を目的とした提訴という。

 代理人弁護士によると、2人は1960~70年代にそれぞれ「浅野スレート名古屋工場」(閉鎖)など同市内の二つの工場でアスベストの製造や加工に従事。2000年代中頃までにアスベストが原因とみられる健康被害を発症し、1人は17年に72歳で、もう1人は21年に65歳で死亡した。どちらも労災と認定されている。