愛之助さん新作歌舞伎に歓声 徳島・大塚国際美術館

 

 大塚国際美術館(徳島県鳴門市)で、歌舞伎役者の片岡愛之助さん出演の新作歌舞伎「GOEMON ロマネスク」が初上演された。和洋のコラボレーションをコンセプトに同館が平成21年から始めた「システィーナ歌舞伎」の第8回公演で、バチカンのシスティーナ礼拝堂を模したホールで行われた。

 作品は2部構成で、作・演出は水口一夫さん。石川五右衛門がスペイン人神父の息子だったというユニークな設定。愛之助さんが神父と五右衛門の2役を演じ、父を追ってスペインに渡る五右衛門の活躍を描いた。

 天使などを描いたミケランジェロの天井画を背景にし、ホールの中心に置かれた舞台の四方を客席で囲んだ。琴や太鼓の邦楽だけでなく、フラメンコギターや歌、ダンスも加わり、音楽でも和洋折衷を表現した。

 2部の冒頭、赤毛の五右衛門がきせるを持ってバルコニーから登場。父の敵を討つと誓って見えを切ると、客席から大きな歓声が上がった。

 兵庫県姫路市から来た会社員、大竹照代さん(46)は「古典の歌舞伎より言葉が易しくてストーリーがよく分かった。愛之助さんの歌声も良かった」と満足げだった。