新米「よさ恋美人」に 今夏販売、「祭り」振興にも一役 高知県、14年かけ開発

 

 ■「コシヒカリより美味」

 高知県は、14年をかけて開発したコメの新品種について、「よさ恋(こい)美人」と命名し、今夏から販売する。ブランド米競争が過熱するコメ市場に、コシヒカリに負けない良質な極早生米で勝負をかけるとともに、8月に行われる「よさこい祭り」のPRなど、土佐の観光振興にもつなげたい考えだ。

 県内では、温暖化による高温の影響などで、8月までに収穫する早場米の品質(外観)が低下する傾向にあった。そこで、県農業技術センターが、高温に強く、見た目がきれいな高品質の極早生品種の開発に着手。食味の良いコシヒカリと高温に強い「ふさおとめ」を人工交配させ、品質や収穫量などの調査を積み重ねた結果、「高育76号」を新品種として選んだ。

 7月中に収穫でき、高温にも強く、玄米がきれいなのが特徴で、試食アンケートでは6割の人が「コシヒカリよりおいしい」と回答した。

 また、既存の極早生品種より粒が大きく、収穫量も多いという。今年は500トン、平成35年には10倍の生産量を見込んでいる。

 公募を行い、寄せられた約2千点の中から「よさ恋美人」と命名。このほど、高知市内で命名式も行われ、土佐女子中高書道部員が新品種名などを書き上げるパフォーマンスを披露した。「夏の暑さに負けない美しい米粒は、よさこいの踊り子たちとイメージが重なる」というのが命名の理由で、尾崎正直知事は「県の農業振興はもちろん、鳴子の響く頃に出荷されることで、よさこい祭りのPRにもなるだろう」と相乗効果を期待していた。