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【平昌パラ】新田佳浩、故郷へ捧ぐ「金」 男子10キロクラシカル立位

金メダルを手に笑顔を見せる新田佳浩=17日、韓国・平昌(桐原正道撮影)
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 平昌パラリンピック、ノルディックスキー距離男子10キロクラシカル立位で金メダルを獲得した新田佳浩(37)は、故郷の岡山県西粟倉村の人たちに見守られて育った。小さな山村から羽ばたいた6大会連続出場の「レジェンド」が、8年ぶりの頂点に返り咲くと、競技会場にいた父、茂さん(69)の携帯電話には村職員から頻繁に祝福のメッセージ着信があった。「かわいがってくれた村のみんなに、恩返しになった」。しみじみと喜びをかみしめた。

 3歳の秋、祖父の運転するコンバインに左腕を巻き込まれた。近所の人たちは、刈られた稲わらから失った腕を捜し出した。既に再接着できる状態ではなかったが、きれいに洗われ、氷と一緒に袋に入れられていた。祖母は杉の木の下に埋め、幼い新田に言った。「この木のように、素直に大きくなってね」

 プラモデルは足に挟んで組み立てた。ソフトボールは右手のグラブでボールを受け、グラブを外して右手で投げた。前向きな人柄に、周囲から「よっちゃん」と親しまれた。

 祖父母は既に亡くなった。昨年3月、新田と食事をした茂さんは、左腕を捜してくれた話をして「村のみんなを大事にしないといけないよ」と伝えた。息子は大粒の涙をこぼした。

 「金メダルを取って、やめられなくなったんじゃないか」。澄み渡った平昌の空の下、茂さんは村の人たちが寄せ書きした日の丸を手に、うれしそうに笑った。(共同)

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