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【深層リポート】千葉発 1日の運賃収入4480円の日も 銚子電鉄 生き残りかけ奮闘

現役で運行している約60年前に製造された車両=銚子市の銚子電鉄銚子駅(長橋和之撮影)
現役で運行している約60年前に製造された車両=銚子市の銚子電鉄銚子駅(長橋和之撮影)
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 10年連続水揚げ量全国首位の銚子漁港や、日本一早い日の出を見られる犬吠埼などで知られる千葉県の北東部に位置する銚子市。だが、別の意味で全国の注目を集めるのが同市のローカル鉄道「銚子電鉄」だ。少子高齢化や新型コロナウイルス禍で利用客が減り経営不振が続く中、事業分野にこだわらない同電鉄の奮闘ぶりが際立っている。

豪快な事業進出

 「電車を止めるな!」。大ヒットした映画「カメラを止めるな!」と題名が似ているこの映画は昨年、銚子電鉄が新規事業として制作した。目的は老朽化した変電所の修繕費用を賄うこと。竹本勝紀社長は「変電所が壊れてしまえば電車が止まってしまう。そこで『電車を止めるな!』を思いついた」と振り返る。竹本社長自身も出資したものの、コロナ禍の影響もあり、残念ながら制作費は回収できていない状況だという。

 豪快な新規事業進出には成功体験がある。平成7年、利用客の減少で赤字に陥っていた同電鉄は、地元企業から技術提供を受け、まったくの異業種であった米菓「ぬれ煎餅」の製造・販売を始めた。自社工場で作ったぬれ煎餅はインターネット販売や卸売りなどで売り上げを伸ばし、鉄道事業の赤字を補填(ほてん)したのだ。

 27年には駅名のネーミングライツ事業を開始。30年には棒状のスナック菓子「まずい棒」も発売した。「経営状況がまずいのでまずい棒」(竹本社長)という自虐的な名称が話題になった。

 昨年7月には動画投稿サイト「ユーチューブ」に公式チャンネル「【銚子電鉄】激つらちゃんねる」も開設。社長や社員が自ら出演する企画が注目を集め、チャンネル登録者数は6万人を超えている。

コロナ禍追い打ち

 同電鉄は銚子-外川間を結ぶ全長6・4キロのローカル鉄道。昭和50年ごろまでは年間150万人を超える利用客がいた。しかし、少子高齢化による市人口の減少などに伴い、利用客は右肩下がりで減り続け、一昨年は約35万人。コロナ禍の昨年は約27万人に落ち込んだ。

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