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スキージャンプの先駆者、山田いずみさんが水産業界で奮闘 女性で異例「マグロの解体」目指す

市場で使われる運搬車「ターレ」に乗り込む山田いずみさん(一鱗共同水産提供)
市場で使われる運搬車「ターレ」に乗り込む山田いずみさん(一鱗共同水産提供)
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 ノルディックスキーのジャンプで、日本女子のパイオニア的存在だった山田いずみさんが今、全く違った世界で活躍している。2009年に現役引退後、指導者として高梨沙羅らと世界を転戦してきたが、昨年5月からは水産業界に転身。「毎日起こることが何でも面白い」と、新たな分野で道を切り開いていく。

 北海道の台所として、水産物や青果が威勢よく取引される札幌市中央卸売市場。ここが今の山田さんの職場だ。水産仲卸を行う「一鱗共同水産」の社員として、午前5時には紺色の作業着に黒の長靴姿で業務を開始。マグロの競りにかかわる仕事や、出荷前の梱包作業などをする。市場で働く女性は1割ほどだが、「スキージャンプの世界もそうだったから」と意に介さない。10キロを超えるマグロの切り身を運ぶこともあるという。

 女子ジャンプ界の先駆者として、その名を世界に知らしめた。小学1年でスキージャンプを始め、中学のときにノーマルヒル、高校のときにラージヒルを日本人女性として初めて飛んだ。08年には当時世界最高峰だったコンチネンタルカップで日本人初優勝。世界選手権に出場した09年に現役を退き、ジャンプ女子日本代表チームのコーチなどを歴任。18年平昌五輪では、高梨とともに銅メダル獲得を喜んだ。

 転機となったのは11年に誕生した息子の存在。コーチ時代は月の半分ほどが遠征で、息子の成長とともに、家族との時間を優先させようと転身を考えた。息子に「仕事を変えて毎日家に帰ってくるけどどう?」と相談すると、「それがいい」と背中を押された。今では子供と触れ合う時間が増え、「習っている野球を見に来てくれるのを喜んでいる」と目を細める。

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