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【原坂一郎の子育て相談】マスクで子供に向き合う今 笑顔を伝える工夫を

 今年の端午の節句は昨年に続き、新型コロナウイルス禍のなかとなりました。今回は、そんなときでも子供も大人もうれしくなる「笑顔」の伝え方について、お話ししたいと思います。

 先日、仕事で保育園に行ってきました。この新型コロナウイルス禍でも、子供たちには笑顔が満ちあふれ、そのかわいらしさはまさに天使そのものでした。

 一方、保育士の先生方は当然、全員がマスク姿でした。このご時世、仕方がないこととはいえ、笑顔であいさつをしてもらっても、その表情が見えないというのは本当に残念なことでした。

 子供の笑顔は本当にかわいくて、見ているとこちらも笑顔になってきますよね。でも、それは子供も同じです。子供は大人の笑顔が大好きです。

 子供は大好きな人の笑顔を見るとうれしくなり、安心感のようなものを感じます。自分が認められているような気持ちにもなります。なのに今は、親も先生も、一日の大半がマスクをつけていて、そのすてきな笑顔をなかなか子供たちに見てもらうことができません。本当にもったいないことです。

 マスクをしていても笑顔が伝わるいい方法があります。言葉がけです。「できたね」「うわあ、かっこいい」「やったね!」…。そんな褒め言葉や、「がんばろうね」「できるかな」「よかったね」などのちょっとした優しい言葉をたくさんかけるのです。

 経験上、そういった言葉を言うときのその人の顔は笑顔であることを知っている子供は、その言葉を聞くだけでその人の笑顔が浮かんできます。マスクをしていても、その顔はもう笑顔にしか見えなくなるのです。

 逆に叱ったり怒鳴ったりすれば、子供は勝手に鬼のような顔を想像します。マスクの下はそこまでの顔になっていなくても、です。

「笑顔は人のためにある」と言われます。笑顔になれば、自分よりも相手がうれしくなるのです。家族の笑顔が、コロナ禍をうまく乗り切るポイントかもしれません。

(こどもコンサルタント)

       

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士。

 子育てに関する悩みをお寄せください。原坂一郎先生が回答します。

 <メール>life@sankei.co.jp

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