PR

ニュース プレミアム

【プロ野球通信】コロナ禍2年目 無観客や九回打ち切り…球団経営に大打撃も

無観客で行われた巨人対ヤクルトの試合。打席は坂本勇人=4月27日、神宮球場(今野顕撮影)
無観客で行われた巨人対ヤクルトの試合。打席は坂本勇人=4月27日、神宮球場(今野顕撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 プロ野球は3月26日の開幕から1カ月が経過した。新型コロナウイルス禍の中、観客数は政府や自治体の方針に従い、無観客や上限付きでの開催を余儀なくされ、経営に大打撃を与えている。さらに午後9時までに試合を終了させるため、延長なしの九回打ち切りやナイターの開始時間を早めるなどの対策を取って実施。引き分けの試合は例年よりも増加傾向にある。

 政府の無観客開催の急な要請にプロ野球は4月23、24日と連日、臨時実行委員会を開くなど対応に追われた。同25日~5月11日までの緊急事態宣言の発令中、対象地域内での無観客開催を決めたプロ野球の斉藤惇コミッショナーは「例外的な選択。急に事態が変わったからといって、要請に対応するのは、コストを伴う。合理的な説明、経済的な補償がなければ簡単には受け入れられない」と強い口調で述べた。プロ野球ではこれまで補償は求めていなかったが、今後、政府や自治体に対し、チケット払い戻しに伴う手数料などを求める考えも示した。

 球団経営は危機的状況にある。昨季は143試合から120試合に削減。当初は無観客で開幕し、約1カ月後には5000人上限、最終的には球場収容数の50%までという上限付きで開催された。加えて、安全な試合を遂行するため、PCR検査費用が1回3万円といわれていた時期に選手や監督、球団スタッフらに対して月1度の検査を実施する体制を整え、感染防止策として球場内にサーモグラフィーやアルコール消毒を設置するなど、プラスアルファの経費も決して少なくなかった。赤字が数十億円規模に膨らんだ球団もみられた。

 ある球団幹部は「プロ野球は多くの客を一気に動員してビジネスが成り立つ。無観客や制限があれば、ダイレクトに(経営に)響く」と明かす。今季も観客数は政府の指針に従い、各球団が本拠地球場のある自治体と協議の上、1万人や収容数の50%など上限付きで開幕。その後、横浜スタジアムや楽天生命パーク宮城などが「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の適用エリア内となり、複数の球団で新規チケット販売を停止した。同球団幹部によると、赤字になるか、黒字になるかの境界線は「収容数の7割ぐらい」といい、今季も厳しい経営が続く。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ