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国が難色示してもコロナで連携する鳥取と兵庫の地と人の縁

 難色を示した国を押し切り共同実施が実現するのは、それが地域の実態とニーズに即しているためだ。

 連携中枢都市圏に盛り込んだ「麒麟のまち」の名称は、全国で両県の1市6町にだけ伝わる芸能「麒麟獅子舞」に由来している。現在も、因幡・但馬の約180地域(休止含む)に伝わり、神社の祭礼時に舞われる。昨年には「因幡・但馬の麒麟獅子舞」として国重要無形民俗文化財に指定され、令和元年には「日本海の風が生んだ絶景と秘境 幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地『因幡・但馬』」として日本遺産に認定されている。共同実施の背景には、麒麟獅子舞でつながった1市6町の歴史的な「地の縁」がある。

 一方、患者受け入れを要請したオンライン会議で井戸氏は「鳥取県も加わる関西広域連合で、広域的な入院調整などで協力しあうと申し合わせている」と述べ、同連合メンバーのつながりに言及した。同連合の形成前だが、平成7年の阪神大震災の際には、被災した神戸市民らに鳥取県側が住宅を提供し、避難者を受け入れた歴史もある。

 さらに、両知事はともに自治省(現・総務省)出身。井戸氏は鳥取県、平井氏は兵庫県が初任地だった。先のオンライン会議で井戸氏は「古里にお願いするようだ」、平井氏は「兵庫の話を聞くにつけ涙をこらえるような状況」と、個人的な思いを吐露し合った。両県の連携の円滑化にはこうした「人の縁」も潜んでいる。

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