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中東の砂漠で水素製造 技術最先端の山梨県がシステム売り込み

山梨県が太陽光発電で水素を作るシステムを開発している米倉山の施設=甲府市下向山町(渡辺浩撮影)
山梨県が太陽光発電で水素を作るシステムを開発している米倉山の施設=甲府市下向山町(渡辺浩撮影)

 「中東の砂漠の太陽光発電施設で水素を作ってもらい、輸入する」。山梨県の長崎幸太郎知事がそんな構想を打ち出した。「中東諸国は石油に代わる輸出資源ができる」「日本にとっては水素供給源が確保できる」「山梨県はシステムを売ってビジネスになる」…というわけだ。背景には「やまなし水素・燃料電池バレー」を目指し、「水素といえば山梨」と呼ばれるようになった成果がある。(渡辺浩)

脱炭素で作る

 「水素・燃料電池」とは水素燃料電池ではなく、「水素」と「燃料電池」のこと。山梨では昭和53年に山梨大(甲府市)に燃料電池実験施設ができて以来、産(民間)、学(山梨大)、官(県)の連携で世界最先端レベルの開発を行ってきた。

 元々は「燃料電池」の研究が先行していた。燃料電池は電池といっても電気をためるのではなく、水素と酸素の化学反応で電気を発生させる発電装置。「水素」はその逆の仕組みで、水を電気分解して水素を発生させる。

 水素の製造は現在、石油や天然ガスなど化石燃料から取り出すのが主流だが、太陽光発電など再生可能エネルギーによる水素製造は二酸化炭素(CO2)を排出しないため「グリーン水素」と呼ばれている。

関連施設が集積

 甲府市南部の米倉山(こめくらやま)の県有地には大規模な太陽光発電施設があり、来年度にはトヨタ自動車などが参加する技術研究組合FC-Cubic(エフシー・キュービック)が東京・青海から全面移転してくる。

 県は関連企業や団体を集め「次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ」(仮称)として整備する方針だ。

 県や経済産業省で水素や燃料電池を担当してきた山梨大の稲垣有弥特任助教は「産学官連携や施設の集積は特徴的で、山梨はこの分野で日本一と言って過言ではない」と話す。

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