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【橘ジュンの人生相談】老いた父との暮らし 救いはどこに

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 60歳手前のパート勤務の女性。4年前に母が亡くなって以降、80代の父との生活に疲れました。父は元気で自分のことができますが、昔から私は生理的に父が苦手で、気が合いません。

 幼少期からけんかをする両親にびくびくしながら、いい子でいようと我慢をして育ちました。その心の傷は大人になった今もまだあります。恋愛もうまくできなくて不倫の人生でした。人生のパートナーが欲しいと思うときもありますが、他人と一緒に暮らしていける自信もありません。

 実際、私は親の年金に頼って暮らしている状況で、この現実を受け入れなければとも考えています。こんな立場でも、少しでも明るい気持ちで暮らすには、どうすればいいでしょう。アドバイスが欲しいです。

回答

 声をありがとうございます。若輩者である私がアドバイスするのは畏れ多いですが、ひと言、声をかけるとしたら、ご自身の好きなことを続けたり、好きの世界を広げたりすることをやめないことです。

 明るく過ごすことは自分の好きを知ることから始まります。あなたの好きなことは何ですか。たとえ家族でも、父のために自分が犠牲になっていると感じながら、同じ空間で過ごすのはしんどいですよね。小さな頃から親の前でいい子でいなきゃいけなかったこと、苦しかったでしょう。自分を出せずに我慢した日々はつらかったでしょう。

 それを父に言えなかったことが苦しさの原因の一つならば、思いを打ち明けてみてはどうでしょうか。父の思いを知るのは怖いかもしれませんが、心の内を話せたら何か吹っ切れることもあるのではと思うからです。そして、今でも抱えている心の傷がつらいときは、専門家とつながり、治療することをおすすめします。一人で抱え込まないようにしてくださいね。

 コロナ禍で多かれ少なかれ誰しも望まない孤独を感じています。人と人との交流を避けなければならないので、気分転換もしづらく、落ち込みも長く深くなりがちです。それでも、どんな時も人は何かしらのつながりを求めるものです。実は私も20代の頃の趣味だった女子プロレス観戦を復活させたいと考えています。状況が許せば長与千種さん率いるプロレスの試合を観(み)に会場に足を運び、応援したいです。このご時世なので声援を送ることはできませんが、選手が頑張る姿を観て感動して、熱くなりたい! 人からもらえる元気ってありますよね。コロナの感染予防をしながら、自分の好きに触れる時間をちょっとずつでいいので、増やしていってほしいです。どうかあなたの人生を生きてください。

回答者

橘ジュン 昭和46年生まれ。NPO法人「BOND プロジェクト」代表。街頭パトロールやメールなどで少女たちの悩みを聞き、支援している。厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員。主な著書に「最下層女子校生 無関心社会の罪」(小学館新書)。

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 暮らしの中で感じたもやもやとした気持ちやお悩みをお寄せください。紙上では匿名です。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078(住所不要) 産経新聞「人生相談 あすへのヒント」係まで。〈メール〉life@sankei.co.jp〈FAX〉03・5255・6634。採用分には1000円分の図書カードを差し上げます。

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